日本口腔医療安全学会(Japan Society of Oral Medical Safety)の 初代理事長を拝命しました高橋常男(神奈川歯科大学 教授)と申します。 昨今、新聞紙上で医療ミス、医療過誤、医療危機管理、医療モラルの欠如等々 に関係する文字がみられない日々はありません。繰り返される人命に関わる事故・ モラル欠如の多発で、国民の信頼を損ねる一因となっていることは否めません。
歯科には歯科特有の医療事故が発生しえるといえます。本会に所属する 医療従事者にとって患者の口腔医療安全性の確保と質のより高い医療を保証するために 、本会活動の焦点を絞っております。
本会のミッションは、基礎・臨床医学知識と医療技術の高度な融合と、 ハード・ソフト両面から、診療室内の医療安全の原理原則の確立、 医療従事者間の信頼性の構築、そして地域歯科医院、医療機関との つながりを重視する歯科医・歯科医院づくりです。そのための国内外の 医療管理学術情報を効率的に集積し、新たな知見を得る為の研究発表などを通じて、 国民のひとりひとりに、安全医療と良質な医療の還元が行いえる 循環を構築したいと考えております。